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◆浜獅子太鼓(富山県新湊市)

 日本海の荒波が打ち寄せる富山県新湊市。
 ここに伝わる古典芸能、浜獅子太鼓。
 中古の放生津浜に伝わる放生会の法楽に、獅子が厄払いとして行道に先導し、その左右に天狗と鬼面の獅子子(ししこ)が従っていたと古い記録にみえている。
 現在の新湊市三日曽根横町は、曽根の禅興寺の門前町として栄えた横町であった。この律寺は鎌倉時代では地方最高の大寺であり、ここに由来する浜獅子舞と太鼓囃子も、深長にして格調が高く表現されている。
 豪華さと迫力に満ちた「バチサバキ」と、聞くものを魅了してやまない「笛の音」は高い評価を得、今では大漁祈願太鼓として全国に知られている。


◆こんなにすごい太鼓は見たことがない!

 
 いやはやすごいのなんの!初めて「浜獅子太鼓」を見たときは鳥肌がたってしまうくらい感動した。三日曽根神社(新湊)の大黒祭りや新湊祭りの立町商店街での演舞、新湊祭りの三日曽根公園での演舞を見たのは、わたしが小学生の時であったろうか。とにかくすごかった。魂が揺さぶられるというのはこのことを云うのであろう。以来、病み付きになってしまい、いまだに見ると鳥肌がたってしまう。

 笛の音曲は「お神楽」、「大回り」、「十四のキリコ」と3種類。最初は 「お神楽」から始まる。
 『静寂のなかから笛の音が聞こえてくる。遠くに波の音が聞こえる。般若と天狗は静かに座している。「お神楽」の調べに般若の心が次第に呼応しはじめてゆく。魂が打ち震え、昂揚感で十分に満たされたとき、般若は取り憑かれたようにバチを太鼓に打ち付ける。太鼓の音が重く深く響き渡る。だがまだ静寂は続いたままだ。般若は「お神楽」の音に心を合わせるように太鼓の胴を打ち鳴らして行く。その響きと振動に2体の天狗と、もう1体の般若も呼応しはじめてゆく。そして、「お神楽」の音が止んだ瞬間、胴打ちの響きが余韻を残して消えていこうとした刹那、一気に静寂は破られる。
 笛の音が 「大回り」に変化したのだ。軽快な、しかも独特なリズムとテンポを持つ曲調だ。2体の般若と2体の天狗が、それまで深い領域に秘めていた魂の充実ぶりを解き放すように踊り、舞い、そして太鼓を打ち鳴らす。太鼓の音が一面に響き渡る。
 さらに笛の音が変わる。音曲と同化した天狗が「十四のキリコ」を舞う。般若が太鼓を打ち据えてゆく。天狗が太鼓を打ち叩いてゆく。バチが踊り狂うように空を舞う。太鼓の響きが2重にも3重にも幾重にも心中に反響する。天狗と般若の響宴がこのまま永遠に続くのではないかと感じられる。と、そのとき、咆哮とともに笛の音と太鼓の音が寸分の狂いもなくピタリと止むのである。』
 
 いやはや、 こんなにすごい太鼓は見たことがない!



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